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世界紅卍字会創立100周年➁ 紅卍字會の定名

香港紅卍字会(香港道院)の無料診療所(1950年代)。無料診療所は現在も続いています。

 

   創立100周年を迎える世界紅卍字会について解説しています。『道慈綱要 卍字篇』の翻訳です。前回からの続編です。まだお読みでない方は、先に前回掲載記事をお読みください。

 

第二目 卍字會の定名

    治久しければ必ず乱を得る、乱久しければ必ず治す。否と泰の循環、剥と復の周(廻り)は天演の公例(法則)である。これは国、地、世、時代、種類、類、事、物も論を俟たない。未だこの理から逃れたものはない。現在が下元の末にあたり、未だ経験したことがないほど劫運は重い。人人民は顛沛流離するといえども、苦に備えるようとする。しかし、結局は穴に陥り、深く溺れ、迷より帰ることができない。人々が自ら罪を改めるまでは、恐が終わることは一日としてなく、大聲棒喝が無ければ愚かな夢より醒めることは難しい。それを可能とするのは、必ずわかりやすく知らせ、見やすいように(道を)説くべきであり、その恵みを受けられるようにすることである。そうすることで、夢より醒める。此の道院紅卍字會が今日在るところは、運を応じ、而して生なり。

  また、道院は慈を有しているが、惜しくもその慈の力はわずかであり、未だ能く衆を濟(救済)すことができない。それならば、道院の慈業を広めるべきであるが、またなぜ別の一絶大全團を立する必要があるのか。なぜ必ず世界紅卍字会と命名するのか。天下の事は名が有りて、はじめて実を有する。名がなければ、實を期するとも難し。すでにその名を有することは、その名の意義を顧み、ついにはその名の境域へと達することができる。卍字會は道院において源を発するが、道院の慈業を広めないのはなぜか、なぜ世界紅卍字會と名を定し用いるのか。またその(道院の)慈業を大に至らせること、さらにその地歩が大きくなることを欲しないのか。ここに更に、世界紅卍字會の六字を三段に分けて説明する。

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