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達摩佛誕日祭典(達摩佛略史)

  農歴十月五日(2020年11月19日)、達摩佛誕日祭典を行いました。 

  説明不要なほど有名な達磨大師であり、道院では坐院掌籍として祭祀しています。それでは『聖哲略史』より略史を転載いたします。

 

達摩佛

   西方第二十八祖(※)。東土禅宗の初祖。具名(正式な名称)は菩提達磨。まだ中国では道法(道教による修行)が言われていたころ、南天竺刹帝利(クシャトリヤ・王族貴族)の生まれ。父は香至國の王であり、その第三王子であると伝わる。梁の武帝の時、海を渡り廣州に至る。帝は達摩を迎え、寺院を建てようとした。

帝は達摩に「朕即位以來。造寺寫經。有何功徳(朕は即位以来、寺を造り経を写した。何の功徳があるか)」と問う。

達摩曰く「無功徳(功徳無し)」

帝曰く「何眞功徳(では真の功徳とは何か)」、

摩曰く「鏡智妙圓。體自空寂。如是功徳。不可以世求。(鏡智妙圓となり、體は自ずから空寂、これが功徳。この世に求めることはできない)」。

帝曰く「如何是聖諦第一義(聖諦の第一義とはこれ如何に)」

摩曰く「廓然無聖(がらんとして何も無い様)」

帝曰く「対朕者誰(朕に対する者は誰か)」

摩曰く「不識(識らず)」

   帝は悟れず、遂に達磨は魏へ渡る。嵩山少林寺にとどまり、終日壁観(壁に向かい坐禅)する。魏の考明帝はこれを聞き、三度召そうとするが起きず。その後に慧可(えか※)を得て法を伝え、慧可に衣鉢を継ぐ。偈に示して曰く

吾本来茲土(吾、この土に来たりて)

傳法救迷情(法を傳、迷情を救う)

一華開五葉(一つの華が開き、五葉がなる※)

結果自然成(全ては自然に成る)

  梁の大通二年(528年)に圓寂(帰道)す。熊耳山に葬られ、圓覺大師と諡号される。

※西方第二十八祖:釈迦からの法脈を継ぐ系譜。その28番目に位置することを示す。

※慧可:禅宗の二祖。達摩に弟子入りするため腕を断ったと言われる。

※一華開五葉:この一文はさまざな解釈がある。禅宗の発展を示す説、悟りを開き五智を開くことも示すとされる。

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