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道院創始記念日祭典100周年

    農歴辛丑年二月九日、2021年3月21日(日)に道院創始記念日祭典を行いました。多数の方にご参加いただき、誠に感謝いたします。

    100年前の辛酉年(1921年)二月九日に道院は最初の発足を迎えます。この日に済南母院が発足し、翌年の立春に法的な許可も取ることになります。

 

【済南母院について】

  写真は済南母院の正殿です。この正殿に、至聖先天老祖と道釈回耶儒の五大教主の神位が安置させれていました。

  また左右に長屋状の建物があります。左に3つ、右に3つ、合計6つの階段と入口があり、それぞれの室に統院、坐院、壇院、経院、慈院、宣院の6つの祭壇が一つ一つの部屋に祀られていたと伝えられています。

  その他、最繁期には扶乩の纂方(さんぽう/乩筆を握り神託を沙盤に著す)の養成所、多くの職員の住居などもあったと伝えられています。

 

【道院の創設】

   『太乙北極真経』の伝授が前年の農歴庚申年十月九日から開始され、そして全經が伝授された後に、終に道院の創設に至ります。昔の会報より当時の状況がわかる文章を転載いたします。

道院の創設

既に眞経を傳授された諸子は之を僅か四十八名のものが私することなく、宜しく老祖降臨の一大事因縁、化刼救世の神意に相到し、茲(ここ)に修己渡人の願を起こし、訓示を奉じて「道院」を創設することになった。「道院」なる名稱は固(もと)より神訓に依るものであって、その意味は「大道爲公」に取るもので、詳しく云えば、萬緣を共に濟渡するところの修府の意である。丁度眞経校正の頃になって、従来同人間に限られた所の封建的結社は、公開されて廣く一般群衆に求修の径(道)が啓(開)かれるようになり、之より後、一般に求修者を修方を稱するに至ったのである。

  かくの如く一般民衆の修途が啓かれるようになってから、求修者は俄然増加し道務は日に激甚の度を加ふるに至った。常時道務は傳經處に於てし、坐の指導は黙靖(黙真人)の寓宅を以て之に宛てた。然(しか)し乍(なが)ら次第に狭隘を感ずるようになったので、上新街に房舎を借りて此處を院阯とし、訓を奉じて辛酉年二月九日に開院し、之を済南道院と名付けた。

 

送燎(最後に神を見送り、祝詞を天に送る儀式)

誦経 祭典後に『太乙北極真経』を誦経しました。ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

 

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