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普賢佛誕日祭典(普賢佛略史)

白象に乗る普賢佛Wikipediaより

   農暦辛丑年二月二十一日(2021年4月2日)に普賢佛誕日祭典を行いました。春の陽気の中でおだやかな祭典でした

   普賢佛は普賢菩薩のことで、道院では各経を司る経院に副掌籍としてお祀りしています。『聖哲略史』より略史を転載いたします。

 

普賢佛

  梵明は邲輸跋陀(Viśva-bhadra)、また三曼多跋多羅(samantabhadra)。中国語では普賢と云い、また徧吉(へんきつ、へんきち)とも云う。一切の諸仏の理徳、定徳、行徳を主る。文殊の智徳、證徳と相対する。即ち理智一雙、燒證一雙、三昧般若の一雙である。釈迦如来の二脇士を為し、右方に侍し、白象に乗る。

  普賢菩薩の「普」とは徧(あまね)く一切の處、「賢」とは妙善の意義である。謂われには菩提心を起こし、その願行はその身口意(※)に及ぶ。悉皆平等であり、徧(あまね)く一切の處を純一妙善とする。

  また、あらゆる徳を具える。故にこの名をなす。華厳の席上において十大願を説く、普く衆生を利する(救う)とされる。

※身口意:華厳経において迷いを生じるものとして身口意とされ、これを清浄にすることを意味する。

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